| |||
|
開発者のレポートです。
カムトップAは,ホームページ(サイト)をもっている個人や会社・組織,つまりオーナーのための道具だ. 「より多くの人にうちのサイトを見てもらいたい!」 という,オーナーが日頃痛切に感じている要求を満たしてくれるソフトなのだ. そのミソはどこにあるかというと, 「お客さんが検索エンジンからサイトのどのページに来ても,オーナーが見せたいページを一緒にそっと表示させる」 というアイデアだ. 裏を返せば,お客さんがサイトの中を移動する場合はこの付加表示は出ないということだ.いちいち出たらうるさくてたまらないから,この配慮は嬉しいと思う. また,最初から見せたいページ(トップページなど)に来た場合も付加表示は出ないがもちろんそれでいいわけだ. それから,閲覧者の「お気に入り」から起動されても付加表示は出ない. 要するに,あくまでも, 「はじめてサイトに来るお客さんにだけ表示しよう」 というのが,特許出願中の仕組みなのだ. これなら見る人にかかるストレスは小さいだろう. 「そんな仕掛けなど自分で簡単に作れちゃうよ」 と豪語する,腕に自信のある人は多いと思うが,考えてみるとそれほど簡単なものではない.特許の絡みもある. 園部研のカムトップAの開発では,多くの検索エンジン,多彩な閲覧者環境,多くのブラウザに対応できるようにと,開発に長期間かかった.ブラウザとバージョンによってジャバスクリプト(JavaScript)プログラムの仕様・動作がなんでこんなに違うんだと,正直,頭を抱えたことも多かったことを白状しよう. カムトップAを導入すれば,そんな苦労とは無縁で,簡単にこの仕掛けが使えるわけだ. インストールされるのは設計用のプログラムだ.これを使って,どんな動作振舞いをさせたいかを設定する.するとJavaScriptを含む表記(スクリプト)が自動的に作られてくるのだ.これならJavaScriptの個々の命令などよく分からないというユーザにも利用できる. 画面は字が大きくて見やすい. あとは,サイトの各ページのHTMLソースを開いて,さっき作らせた表記を<body>の直後などに挿入し,ファイル名を実際のファイル名に書き直せばOK. 何か設定を変えてみては,組み込んでアップロードして検索エンジンから検索するのは行ったり来たりで大変だろう.だが,簡易確認機能がついているので,こんな運動しなくても事前に動作振舞いをチェックできる 簡易確認を使うと,新ウィンドウに見せたいページが出てくるかどうかや,旧ウィンドウに歓迎文が出てくるかなど,それぞれ試すことができる. 無料でダウンロードして,まだライセンスキーは入手していない状態でもこの簡易確認は使えるから,いろいろ試して送金前に納得することができるだろう. 動作させてみると,検索エンジンから見付けて起動したページが表示されるウィンドウの後ろ(背面)に,アドレス(URL)を設定しておいたページが別ウィンドウで出て,ちゃんと隠れてくれる.この奥ゆかしさ,さりげなさがウリである. どうしてもタイミングの関係で表に出てきてしまうケースもないわけではないが秘密のパラメータで調節することもできる. 「俺はそんなコソコソしたくない。堂々と表に出したい」 そんな人は,新旧両方のウィンドウの位置やサイズ,新ウィンドウにつけるバーの種類を指定する機能もあるので利用して欲しい.二枚を並べるなり,旧ウィンドウの指定区画に載せるなり,結構自由なレイアウトが可能だ.広告ならサイズをきっちり表示できることは必須だがそれも可能. ただ,お客さんの閲覧行動を妨げることは反感につながるので,そこを考慮してデザインしたいものだ. 「検索エンジンからのリンクを何度かクリックすると付加表示のウィンドウが何枚も出てお客さんを困らせるのでは?」 その心配はご無用.1枚しか開かれないように制御されているからだ. 「もう一枚出しましたのでよろしくお願いします」 といったていねいな言葉を出したければ,検索から来たほうのページに挿入する機能があるので,ウェルカムメッセージを兼ねて出すのもよいだろう.歓迎文作りが面倒だという向きには,選べばいいだけの例文も用意されているので世話がない. 「いらっしゃいませ」という挨拶は,正面玄関からはいった人に言うだけでなく,通用口からはいった人にも言ってあげるというのは,今まで気づかなかったことだが当たり前のことだろう. 気になる情報として,JavaScript無効化やポップアップ無効化を設定している人には新ウィンドウが表示できないという制約がある.だが,最近のデータでも,65%前後の人には実際に新ウィンドウで表示されていることが園部研のログで分かっているから,大きな効果が出ることは間違いない. 実例がある. 「カムトップAご紹介 」というページを園部研が作成してすぐ,園部研日本語サイト内の約180ページすべてからこの目的ページに誘導するようにカムトップAを再組み込みした. すると,目的ページは作成後まだ日が浅いのにもかかわらず──しかもGoogleにもまだ登録されていなかったにもかかわらず──初日から月8千人すなわち年10万人のペースで目的ページを閲覧してもらうことができている.これも,カムトップAの威力を端的に表しているではないか. 通販サイトは特にそうだが「見せたいページ」は,たいてい工夫を凝らしたトップページだろう. あなたもそうかもしれないが,オーナーは, 「トップページさえ見てくれれば希望の商品に到達できるように」 と考えているから,写真やメニュー,新着情報,一押し商品,そしてキーワードを,一生懸命上手に配置している.狙ったキーワードがGoogleで上位に来るようにとSEO(検索エンジン最適化)技術を駆使して改良するのもたいていトップページだ.内容を詰め込んで巨大化しているトップページもよく見られる. だが,トップページでないところ(サブページ)にお客さんが「飛び込んで」くる場合が盲点なのだ.ページの多いサイトでは,正面玄関(トップページ)から来るお客さんよりこっちの通用口・連絡口から来るお客さんの方が多いはず.でもそのページだけではサイト全体が見えないから,移動したいという欲求が生まれにくい. それだけじゃない.たとえ「トップへ」というリンクだとか上端や左端のメニューがそこに見えていても,わざわざ選んでクリックするなんていう仕事は,お客さんには超面倒くさいことなのだ.だからそのページを見ただけで──「戻る」ボタンで検索結果に戻るとかで──飛び去ってしまう,いわば飛び込み飛び去り客が大多数なのだ. 私は蕎麦が大好きなので蕎麦の通販サイトで言えば,ワサビについて書いたコラムに飛び込んできた人を,トップに誘導して見事蕎麦を買ってもらうか,それともみすみすそこで逃がしてしまうかという違いが出るわけだ. だからこのソフトの名前は「来る→トップへ」というのが由来ということで,しかも採用したユーザがその世界のトップになるのを誘導するからカムトップという意味も掛かっている. ここまで読めばお分かりになるように,カムトップAを使えば,トップページと違う話題のページ(蕎麦vsワサビetc.)からもアクセスを集められるわけだ. つまり,ワサビでもムササビでもウサギでも,ウサギに似たイヌでも何でもいいから,いろいろな話題のページをサイト中に20ページ50ページと増やして,お客さんのいろいろな検索でヒットさせればいい.すると目的(蕎麦)のページへのアクセスをたくさん増やせてしまう.こんな「魔法」が発見されたということだ. ムササビやウサギはともかく,オーナーが集めて発信できるあらゆるものをアクセスアップにつなげられるようになったというのは,朗報と言えるだろう. 考えてみれば,豆知識,お客様の声,お店の歴史,地域情報,日記・随想,掲示板,ノウハウ,レシピ,技術動向への意見,ニュースへの意見,旅行写真ギャラリー,リンク集,はてはネタがないというグチまで,いくらでもありそうだ. この発想は,トップページ最適化(SEO)技術でも言われていなかった盲点と言ってよいだろう. 「うちは上端に概要メニューを,左端に詳細メニューをいつもバッチリ出しているから必要ないよ」 と思っているサイトも,一度チェックして欲しい. 検索エンジンからクリックして移動してみると──あにはからんや──概要メニューも詳細メニューもつかないで本文だけがポツンと出るのがオチだったりする. そんなときにも助けになるのがカムトップAなのだ. あなたの会社や個人ページへの適用も考えてみてはどうだろう. 今すぐどうぞ ctpa1-02.exe (1.18MB) 56Kbpsモデムで約3分 LZH形式もあります |