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2007-04-23 YO |
はじめまして。 「反対語」の調べものをしておりましたら 「反対語のテストなんてナンセンス」のページに出会いました。 思考力豊かな子供たちの能力を制限してしまう、との懸念、まさにそのとおりだと思います。 そして全文を読んでみて おっしゃりたいことはよく解りました。 ただ冒頭に「先生が想定している正解がひとつで それと違う解答にはバツをつけてしまう」という文で始まり「なので反対語のテストは全廃しよう」という結びは焦点がズレている気がします。 この表現ですと 先生が採点の方法を見直せば 全廃するほどではないのでは?と思ってしまいました。 書かれているとおり ひとつの言葉に対して 反対語を多く持つものもあります。(というか ほとんどですね) しかしながら 例として書かれていた「高い」の反対語として まずは「低い」と思いつく感性も大切かと思います。 個性的であることも非常に大切ですが「普通の(大多数の)人は こう考えている、思っている」と知ることも人間には大切だからです。 つまり何が言いたいか、といいますと やはり「全廃」という表現は おかしいのではないか、ということです。 そして、出題のしかた、採点のしかたを改善すれば 意外に良い問題なのではないか、と。 「反対と思われる言葉をすべて挙げなさい」なら 知っている範囲の言葉を一生懸命 探す、思い出す作業は良い問題だと思います。 そして固定観念にとらわれない採点方法。 ネットのような公の場では こちらのほうを声を大にして取り上げ、変えていってほしいと思います。 園部研さまが 何をなされているのか、まったく知りませんでしたが 子供を持つ親として 一意見を書かせていただきました。 突然のご無礼 お許しくださいませ。 |
2007-04-24 園部 |
YO様 園部です. ご意見,玩味熟読いたしました. ごもっともです. 私が教員であればぜひ,頭の柔軟性,そして物事は1か0じゃないんだと教えるきっかけにもなる,反対語を使った授業をしてみたいと思います. この授業をするには教員側の頭も相当柔軟で,しかも豊富な知識やひらめきがあり,子供の方が素晴らしい反対語のアイデアを見つけたときにも認めてあげるといった謙虚に姿勢をもっていなければいけません. それに加えて,採点までするとなると,どう採点すれば合理的なのか,頭が痛くなります. 普通の答,普通の答ではないけれど視点を変えればすぐ納得できる答,ひとりよがりのような飛んだ答だけど説明を聞けば間違いはない答.説明を聞いても分からない答.どれをいい点数にしてほめるべきでしょう.複数の子の答に優劣を付けるのもつらい.そして採点している自分の頭の方が硬いんじゃないだろうかという不安……. 結局,何か書いてあれば1点,書いてなければ0点にするしかないのかも……. 私は教員でなくてよかったと思います(笑). |
2007-04-23 YO |
園部さま こんにちは。YOです。 一介の通りすがりの者の意見に真摯な対応をしていただき、ありがとうございました。 まず 見ず知らずの方のサイトの文に 突然意見してしまったことを再度 謝らせていただきたいと思います。 大変 失礼いたしました。 私も何故 一言お伝えしたいと思ったのかわかりません。 元来 そういうことはしないタイプなのです。 多分 園部さまの文全体から醸し出されていた何か、文の裏の真意のような物に触発されたのだと思います。 そして 結果的に このような意義のあるお話ができたことを嬉しく思っております。 ソーシャルネットワークなどでも 性別、年齢、地域を越えた様々な出会いがある今日、上手に利用すればネット社会も捨てたものではないな、と実感させられます。 私は 個人で鍼灸院をしております。 整形外科などで受診した際に 痛み、違和感があるのに外科(手術)の必要のない方は 「とりあえず湿布を貼って、薬を飲んで様子を見て」という診断を受けてしまう場合があります。 こういった方々の症状を多く診ております。 私は まだまだ若輩者(37歳です)で 後進に技術を伝えるというレベルではありませんがたまにそういった機会に立ち会うと 人に何かを伝える難しさを痛感させられます。 大人を相手にしても困難なものが 子供相手、それも小、中、高校と 教育機関のそれぞれに難しさも異なってくると思います。 そんな仕事をされている教員の方々は 大変な労力かと思われますが 是非 今回 園部さまとお話できたような感性を持っていただけたら、子供たちの未来は少し広がる気がします。 今回 ご返事いただいた内容を加味して、改めて「反対語のテストなんてナンセンス」と読ませていただくと完全に同意することばかりです。 私も教職を選ばなくてよかったのかもしれません(笑)。 |