翻訳ツール B訳(新しいウィンドウで開く)
概要
英語の予習のように,辞書にあった専門用語にだけ意味解説を付けるソフトウェアです.
生物学,生命科学,医学などの文書,たとえば,NCBIのPubMedで検索した文書などの速読にお役立てください.
特長
- B訳の効果
専門用語をオンラインやCDや紙の辞書で引いて書き込む時間と手間が省けて,より正確に理解できます.
また,本サービスを使っているうちに,よく出てくる専門用語を自然に覚えることができます.
文中に付加された専門用語を眺めるだけで,その文章の要点が掴めることがあります.
- 英和双方向の翻訳
英語の専門用語は日本語に,日本語の専門用語は英語に翻訳します.
- 構文の保存
ふつうの機械翻訳では「構文がメチャメチャに訳されて使い物にならない」ことがよく起こりますよね。
本ソフトウェアは.基本的な語彙や構文が理解できる研究者を想定していて全部は訳しませんから,その心配がありません.
- 専門用語辞書
専用の辞書は,生物学用語,生命科学用語,医学用語,学名,遺伝子情報,蛋白質情報などから構成されています.
- 清書機能
改行,空白などを適宜挿入して,読みやすい形式に整えます.
忙しいときの文章の読解の効率化に役立つことでしょう.
- 抑制機能
簡単すぎる言葉は辞書にあっても翻訳しない機能です.
抑制語の辞書をもっています.抑制語の数は多くありませんが,比率にすれば多くの目障りな訳が抑制されています.
基本機能の使い方
- ブラウザのJavaScript機能は有効にしておいてください.
(無効になっていると,機能選択メニューが効きません.)
- ブラウザのstyle file機能は有効にしておいてください.
(無効になっていると,文字や背景に,色がつかない部分がでてきます.)
- URLの入力ボックスにURLを入力してください.コピー & ペーストで貼り付けることもできます.
- 「B訳」ボタンを押せば,翻訳結果が表示されます.
- 「‐機能選択‐」のプルダウンメニューで選択肢をクリックすると,対応した表示または動作が行われます.動かないときはブラウザのJavascriptを有効にしてください.
- はじめてであればまず「‐機能選択‐」で「URL 例1セット」を選ぶことで例1のURLを入力ボックスに自動セットさせ、次に「B訳」ボタンを押してみてください。
仕様
- 見出し語と辞書それぞれ,大文字・小文字の違いを無視して比較されます.
- 英単語の場合,基本的な活用を考慮して検索されます.
- 英単語は,空白,改行のほか,特定の記号文字群で区切りを認識されます.
しかし,「アルツハイマー病 (Alzheimer's desease)」の「'」ように,区切りと見なさずに処理される記号もあります.
- 英語のフレーズは,空白で区切られた単語列で認識します.
- ハイフンを含む語が検索されたあと,それが辞書になければ,ハイフンで区切られた要素の語が検索されます.
- 解説される語やフレーズは,地の文と色で区別されます.解説も色で区別されます.
- 一文の中で,二度以上同じ解説は出ません.ただ,辞書にあった語は,二度め以上でも色だけは変わって示されます.
文単位にしたのは,調べものをする場合,文章全体でなく文を拾って読解することが多いから,その単位で完結していると便利だからです.
- HTML形式のみサポートします.
PDF形式の論文にもB訳をしたいというニーズはあると思いますが、直接処理する機能は作っていません.以下はそうしたときの裏ワザです:
PDFで文字数が多すぎなければ,Googleの「翻訳」でPDFのURL(注1)を入れて(原文は英語でしょうけれど)日本語から英語に変換させるとHTML形式になるでしょう.その状態でブラウザのアドレス欄に表示されているURLをコピー&ペーストでB訳のURL欄に移して「B訳」ボタンで変換させることで,目的の出力が得られます.ただ,このままでは,行ごとに文字列が右にはみだしたりして,見づらい限りです.そこでこれを新規Word文書に,コピー & 貼り付けして,全フォントを大きくすると,やや改善されます.それでも原文と出現順序が違ったりします.
注1:Google検索結果画面ではPDFのURLはGoogle経由の複雜なURLになっています.bingなど他のブラウザで純粋なURLを調べてください.
応用機能の使い方
1. 【未実装】強調文字列の欄に,アルファベットや日本語の文字列を,空白,改行などで区切って入れておくと,英・和付加結果の中でその文字列を含む語に色がついて強調表示されます.
フレーズは処理されません.
大文字小文字の違いは無視されます.
AND, OR, NOT, AUは強調文字列として認識されません.これは,利用者が検索式をコピー & ペーストするときにわざわざこうした語を除かなくてよいようにするためです.
表示された強調語をクリックすると,次に下に現れる強調語にスクロールします.これは,長いテキストの中で,特定の文字列を探すのに役立ちます.
HTMLのタグの中の文字も区別なく変更されてしまいます.
既知の障害
- 文字化け
日本語のサイトの多くはEUCコードかシフトJISコードで作られていて,それらは処理できます.しかし,それ以外 (UTF-8など) のページは,コード変換していませんので,文字化けして表示されます.(例: nature japan)
- タイムアウト
非常に長い文章を処理させると,プロバイダによる処理時間制限のために結果の全部または一部が出ないことがあります.
- ボタン
変換元の文書に含まれる,ボタンを押して起動する機能(たとえばGoogleの検索ボタン)はサポートしていないので,正しく動作しません。
免責事項と著作権
- 辞書や翻訳アルゴリズムは不完全なものであり,誤りや過不足を含むことがあります.
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