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皆さんは物や人の数を数えるとき,どのように言って数えていますか? 「いち,にい,さん,しー,ごー,ろく,……」 これって,数が大きくなると大変ではないですか? 頭が忙しくなり肺活量も足りなくなって,1個あたりの時間がずっと遅くなってきてしまいます. さんびゃろくじゅうさん,さんびゃくさ……う……アレ?」 あとは,こういうのもありますね. にーしーろーやーとー,にーしーろーやーとー,にーしーろーやー……」 速度が倍なのは嬉しいけれど,30も超えてくると,どこまでいったか忘れやすいですね. 「だるまさんが転んだ,だるまさんが転んだ,だるまさんが転んだ,……」 楽しいけれど,実用的にはいまひとつ. そこで,中学の頃に,そらで数えるための合理的な方法を考え出しました.こうです. 「十(とう)までは行きました,二十まで行きました,三十になりました,……」 前半5文字で、今どこまでいったかを言います. 後半5文字は,数が小さいうちは「行きました」とか何とか適当に動詞を言っていればOKです. そして,数が大きくなったら,後半5文字で下の位を言うようにします. このように,必ず5+5=10文字(音)になるのが,快適です. 100以上でも数えられます. 「百までは 行きました,百十に なりました,百二十 行きました」 「三百に なりました,三百と 十ですよ」 「九百と 九じゅです」 まだまだ頑張る. 「千までは 行きました,千十に なりました」 三千からは苦しい. 「三ぜ三 百三じゅ」(3,330) 「三ま三 ぜ三びゃさ」(33,330) 「三三さ 三三さ」(3,333,330) 「さささささ さささささ」(33,333,333,330) 誰もこんなにたくさん数えないって……. もちろん,途中で物の方が尽きれば,言葉は文の途中で終わってしまうわけです. 「八十に なりま。」 で終わったら――関西弁みたいですが――「後半3文字までいったから88だな」となって,数が確定するわけです. この方法は非常に便利だったので,考案してからずっと使っています. たとえば,人の通行量でも牛の通行量でも(?)そらで数えられます. また,画面上の文字数に制限のあるときなど,よくこの方法で数えます. 距離を歩数でカウントするのもバッチリ.万歩計と違って体が揺れなくても数えられますよね. 秒数をカウントするときは1秒1テンポで,これをします. 「と,う,ま,で,は,い,き,……」 と秒数を数えながら,終電迫る駅までの道を計画的に歩けば,乗り遅れる ことも時間が余ることもあまりありません. 眠る前の羊の数は? これは「とうまでは行きました」方式ではいけません.簡単過ぎて飽きないからです.むしろ,3進法で数えると,ばっちり飽きますよ. 3進法というのは,0と1と2しか使ってはいけないというものです. 「1, 2, 10, 11, 12, 20, 21, 22, 100, 101, 102, 110, 111, 112, 120, …….」 「とうまでは行きました」方式の数えかたが子供っぽいのは,本当に少年が発案したのでお許しください. では皆さんも,ご一緒に. 「と,う,ま,で,は,い,き,……」 |