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魚屋さんで,生きた貝,できれば大きな,はまぐり(蛤)か,あさり(浅蜊)などをワンパック買ってきます.あしたの夕食は潮汁(うしおじる)がいいかな.酒蒸しもオツです. さて,丼などの容器に貝を入れ,海水の濃さになるくらいの塩(→参考)を溶かした冷たくない水を,貝がぎりぎりひたるくらい入れます. 明るくても構いませんから丼をテーブルの上に静かに置いておくと,数分後……. 足をにゅっと出してきて周囲を探り,そのうちみんな,ごそごそ,がらがら,上へ下へと勝手に移動しはじめます. そのうち,何を考えているんだか,出水管から水をピュッと吹いたりします. 顔がないのが不思議なくらい活動的です. 視覚がなくてどうやって外界を意識し反応しているんだろうなぁ. 「おっ,貝ってずいぶん動くんだな」 って実感して面白いですよ. それぞれの貝に名前をつけ,誰が元気で誰がいたずら坊主か観察すると,もっと興味が湧くかも(ここまでいくと暇人の領域). 食べられちゃうまでのかわいそうな命です. せめてひと晩,のびのびと生活させてあげましょう. ただ,人が寝る前には,容器にラップか蓋をした方がいいようです. これを思いついてはじめてはまぐりでやったときなどは,そのまま寝てしまったら,朝見たときビックリ! いや別に丼のへりを乗り越えて逃げていってしまったわけじゃないんですけれども,もうテーブルの上が遠くまで水でビチャビチャ. 容器の水が相当減ってしまっていました. ひと晩中みんなでバキューンバキューンと鉄砲遊びをしていたんでしょうね. お子さまがいらっしゃるご家庭ではたぶん大喜びされると思いますから,この安上がりな方法をぜひお試しください. 本来の目的は「砂抜き(→参考)」で,ちゃんと大義名分があります. P.S. 友達があさり貝の容器のすぐ近くに,そのつもりでなく時計を置いてしまったら,時報のチャイムがガランガランと大きな音で鳴り出しました.貝達はどう反応したと思います? 貝は一斉に踊りを踊ったあと,なんと糞をしたそうです. |