発表資料 ウェブ広告技術「キーリレー広告」 2003年 6月15日 園部研究室 園部研究室(http://sonobe.s5.xrea.com/)は2003年6月15日,「キーリレー広告(KeyRelayAd)」の設計を完了し,発表いたしました. また,5月16日には,日本の特許庁に本技術の特許を出願しております. キーリレー広告の表示例 ◇ かつてウェブ広告は,一定,ランダム,あるいは広告サイトに登録しておいた分野のものが表示される程度であって,閲覧者の興味にダイナミックに沿うような広告を選択して表示することができませんでした. そのため,閲覧者は,単調な広告に飽きてしまったり,今閲覧しているコンテンツと全然関係ない広告のために関心を示さない,という欠点を抱えていました. 広告を表示しもなかなかクリックされなくなり,クリックビュー,クリックスルーレートなどと呼ばれる比率の低下が深刻な問題になってきました. このため,一般の広告のクリック単価の相場も下がり,広告の場を提供する一般ウェブサイトのオーナにも好ましくない状況になりました. 最近,ウェブ広告を動的に変更して閲覧の興味に最適化する技術として,Google社のアドワーズ(AdWords)広告やOverture Servises Inc.のPremium Listing(プレミアムリスティング」で使われている,「キーワード広告」あるいは「paid listings(有料リスト)広告」と呼ばれる手法が登場したところです. キーワード広告とは,検索エンジンに閲覧者が入力したキーワード(群)を広告サービスプログラムが入力し,その閲覧者の関心に最適とプログラムで判断した広告を,その検索結果ページに文字列や画像によって,または,検索結果の上位に混合して,表示するものです. キーワード広告は,広告の最適化という面でそれまでの広告より一歩進んでいて,次のような特徴がありました: 広告媒体が検索エンジンの検索結果ページという狭いものです. したがって,事実上,世界で数少ない検索エンジン運営会社・広告代理店の市場です. 閲覧者がまだ読む文書を決めていない段階で,広告を表示します. このため,読む文書より先に広告をクリックしてもらえるかもしれないという先行効果があります.しかしその反面,閲覧者は抱いている疑問・要求を満たす文書を読む方に先に行動を移してしまうことで,せっかく検索結果画面に表示された広告は,無視されてしまうことも多いと思われます. ◇ そこで園部研究室は,従来のキーワード広告とは違うところで効果的に働くキーリレー広告を考案いたしました. キーリレー広告実施方法の例 キーリレー広告では,検索エンジンに閲覧者が入力したキーワードを,一般ウェブページを保持しているサーバ,あるいは,表示された被検索ページに埋め込まれたスクリプト等を解読したブラウザ等が,さらに広告サーバにそのキーワードを中継します. 広告サーバはそのキーワードを投入した閲覧者の関心を考慮してデータベースから最適な広告を引き出します. そして,その被検索ページに静止画像や動画などで表示される形式で返信する,というものです. ◇ キーリレー広告は,次のような特徴をもっております: 閲覧者は,自分の現在の興味対象に関連の深い広告が表示されてくることで,問題を広告で解決されたり,現在の問題ではないが広告に興味をそそられて,商品やサービスを知り満足できる可能性が高まります. 閲覧者は,同じキーワードでも違うサイトに行けばそれぞれ異なる広告が出てくることで,飽きにくくなります.しかも,自分の求めていた商品やサービスに出会うチャンスがより広がります. 広告主は,閲覧者が興味をもって広告を見てくれる「クリック率」が高くなることで,より安い時間,短い時間,少ない広告露出回数で,自サイトへの訪問や購入を増やすことができます. 広告代理店は,従来よりも効率のよい広告手法なので,広告主にも閲覧者にも,提案しやすく,効果があがれば収入が上がります. 広告媒体が検索エンジンから検索されてきた一般のウェブページという非常に広いものです. 何十億というウェブページを広告媒体として,個性をもった多数の広告ビジネスが展開できるオープンな市場です. 閲覧者が読む文書を決めて閲覧する以後の段階で広告を表示します. ですから,閲覧者の疑問を満たす文書を読む,あるいは一瞥する行動のあとに,自然に広告に関心が移動してクリックする可能性が大きいと思われます. 広告予算が少ない場合,検索エンジンの高い料金では広告をあきらめていたものが,一般ウェブページに,より安く広告を打つことができます. また,特定のウェブサイトのグループに特定のキーワード(群)で広告を打つことで,重点的に投資効果を上げることができます. 個人,法人の個々のサイトは,(これからできてくる)好きなキーリレー広告業者と契約して,従来より多くの広告収入を得ることができます. ◇ キーリレー広告技術は,新しい広告のビジネスモデルとして大きな可能性をもっています. また,園部研究室のカムトップによる付加表示技術と合わせて用いることで,閲覧のお客様に好まれ期待される広告への道筋が開けます. 御社の業務は,ウェブ広告と関係ございませんか? ご興味をもたれましたら,ぜひ急いで当研究室にご相談ください. [商標について] カムトップは,園部研究室の出願中商標です. GoogleとAdWordsは,Google社の商標です. Premium Listingsは,Overture Services Inc.社の商標です. その他,本書に記載する会社名,製品名等の固有名詞は,各社の商標または登録商標です.
広告媒体が検索エンジンの検索結果ページという狭いものです. したがって,事実上,世界で数少ない検索エンジン運営会社・広告代理店の市場です. 閲覧者がまだ読む文書を決めていない段階で,広告を表示します. このため,読む文書より先に広告をクリックしてもらえるかもしれないという先行効果があります.しかしその反面,閲覧者は抱いている疑問・要求を満たす文書を読む方に先に行動を移してしまうことで,せっかく検索結果画面に表示された広告は,無視されてしまうことも多いと思われます.
閲覧者は,自分の現在の興味対象に関連の深い広告が表示されてくることで,問題を広告で解決されたり,現在の問題ではないが広告に興味をそそられて,商品やサービスを知り満足できる可能性が高まります. 閲覧者は,同じキーワードでも違うサイトに行けばそれぞれ異なる広告が出てくることで,飽きにくくなります.しかも,自分の求めていた商品やサービスに出会うチャンスがより広がります. 広告主は,閲覧者が興味をもって広告を見てくれる「クリック率」が高くなることで,より安い時間,短い時間,少ない広告露出回数で,自サイトへの訪問や購入を増やすことができます. 広告代理店は,従来よりも効率のよい広告手法なので,広告主にも閲覧者にも,提案しやすく,効果があがれば収入が上がります. 広告媒体が検索エンジンから検索されてきた一般のウェブページという非常に広いものです. 何十億というウェブページを広告媒体として,個性をもった多数の広告ビジネスが展開できるオープンな市場です. 閲覧者が読む文書を決めて閲覧する以後の段階で広告を表示します. ですから,閲覧者の疑問を満たす文書を読む,あるいは一瞥する行動のあとに,自然に広告に関心が移動してクリックする可能性が大きいと思われます. 広告予算が少ない場合,検索エンジンの高い料金では広告をあきらめていたものが,一般ウェブページに,より安く広告を打つことができます. また,特定のウェブサイトのグループに特定のキーワード(群)で広告を打つことで,重点的に投資効果を上げることができます. 個人,法人の個々のサイトは,(これからできてくる)好きなキーリレー広告業者と契約して,従来より多くの広告収入を得ることができます.
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