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【22世紀へ!園部研】
キーリレー広告デモシステムの技術解説 キーリレー広告デモシステムの技術解説  

 園部研の発明「キーリレー広告」の実現方法に関する技術解説です.

 今までにない広告手法でニュービジネスの先駆者になられたい事業家の方々は,ぜひご高覧ください.


 1.呼出し記述方法

 主に,「Iフレームタグ/Iレイヤタグ」で表示させる方式と,「イメージタグ」で表示させる方式があります.
 本デモでは,検索された文書(求人情報センター,趣味のお部屋)のそれぞれに,2方式の各広告を掲載しています.

 ウェブページにキーリレー広告を表示させるには,ウェブページで広告を貼り込みたい場所にこのような内容を記述すればできます(この記述はデモシステム専用です):

■Iフレームタグ/Iレイヤタグで表示させる記述

■イメージタグで表示させる記述
 サーバのSSIの設定によっては#include文が使えます.ですから,この記述をファイルに入れておいて,文書では#include文1行で固定的に引用するだけですみます.
 この2方式のほか,JavaScript言語のスクリプトをリモートで呼び出すという方式もあります.


 2.両方式の比較

 上記2方式を比較します.

■Iフレームタグ/Iレイヤタグで表示させる方式の特徴

  1. フレームもレイヤもサポートしていないブラウザには表示できません.
     (記法を工夫すればある程度対応できないことはありませんが.)
     ブラウザがInternt Explorer 3.0以降,Operaすべて, Netscape 6.0以降,あるいは,RealOneメディアブラウザすべての場合には(一部推定),自動的にiframe(インラインフレーム)タグのsrcパラメタで指した先のURIの文書が表示されます.
     一方IレイヤはNetscape 4.xのものであって,<iframe>〜</iframe>形式の中にはさまれた部分が表示されます.IレイヤはNetscapeでも6.0以降では廃止されてしまっています.
     このように,Iフレーム/Iレイヤタグが一般的でないところに欠点があります.
     もっとも,本稿作成時点で園部研の統計情報を見ると,約85%の閲覧者はInternet Explorer5.xまたは6.xを利用していますので,少数の閲覧者に見せられなくても仕方ないと割り切れるならこの点は問題になりません.

  2. Netscape 4.xで,ページの構成によってはIレイヤが表示の深刻なトラブルを起こすことがあります.
     Iレイヤが表(table)の中にあって,少なくとも表のwidth属性が指定されているときには,表の表示が乱れて,幅が正しくなくなるばかりか,広告が表の中と下に二重に出ることがあります.
     ひどい場合は,Netscapeが出力画面を作っている途中の状態で画面がストップしてしまい,プロセスを切らなければ終わらなくなる,という最悪の事態も起こります.これは,Netscape 4.xの障害と考えられます.
     こんなことが広告を載せたウェブページでかんたんに発生しては,サイトオーナーにも閲覧者にも大迷惑でしょう.
     (実際,ある広告を園部研に貼り付けたところこの現象がNetscape 4.75で発生したので,広告を削除した,という体験をもっています.)
     ですから,キーリレー広告の商用化のときに,Iレイヤは採用しないことをお勧めいたします.

  3. 1枚の画像に限らず,HTMLで記述できるいろいろなものを表示できます.
     本デモのように動的に枚数の変わる複数画像にできます.また,フラッシュ,ムービーにもできるでしょう.テキスト広告にもできます.


■イメージタグで表示させる方式の特徴

  1. イメージタグは歴史が古いので,ほとんどすべてのブラウザで表示できます.

  2. イメージはウェブページで1個領域を用意すると,広告サーバが1個だけそこに返すことができます.
     本デモでは,イメージタグで表示させるとき,リレーされたキーに該当する候補の広告から,等しい確率でひとつを選んでその画像を返します.

  3. もしランダムや広告料に比例して動的に広告イメージを返す処理を広告サーバがしていてもうまくいかないことがあります.
     すなわち,ひとりの閲覧者が再読み込みする限りは,最初に表示されたものが何度でも固定で出てくる現象です.
     これはなぜかというと,Netscapeでは,ページを再読み込みしてもイメージをサーバから再読み込みしないで効率を上げているからです.閲覧者がShiftキーを押しながら再読み込みをクリックしてはじめてイメージをサーバから読み直します.これは仕様ですから回避は難しそうですが,実用上問題ないでしょう.

 3.JavaScript無効時の処理

 JavaScriptが利用者によって無効に設定されているブラウザで広告を貼ってあるウェブページが閲覧されたとき,広告サーバにキーを中継することが不可能なのは,HTML,JavaScript仕樣上の宿命です.

 JavaScript無効時には自動的に<noscript>〜</noscript>の中に記述したHTML記述が選ばれて表示されます.その中で,中継するキーはないにしても広告サーバをブラウザが呼び出すようにimgタグなどで記述はできます.
 広告サーバはキーによらない広告を適宜返して表示させます.
 このとき,ランダムや広告料に比例した確率で広告を選ぶことができます.
 Iフレーム/Iレイヤタグ方式の場合は複数の広告を返すことができますが,イメージタグ方式の場合は1個の広告しか返せないのは,前述のとおりです.


 4.複数語で検索していたときの処理

 このデモでは,閲覧者が検索エンジンに与えた検索キーが複数のときは,中継されてキーを認識した疑似広告サーバが「どれかひとつ以上に関係ある広告」を全部表示する方式を採用しています(OR検索).
 実際に商用化する際には,AND検索にすることもできます.

 複数の広告が並ぶ順序は特定の論理によります(広告費による,ランダム,見つかった順序,など).本デモでは見つかった順序です.

 また,常にひとつの広告だけに特定の論理(広告費による,ランダム,見つかった先頭,など)で絞って表示する方式も採用可能です.
 その場合は,表示される領域のサイズを固定にしておいて,広告をそのサイズに限定して送ることができます.
 ですから,文書のレイアウトが動的に変化しないという特徴があります.


 5.リンクアドレス

 このデモでは,広告されているサイトへのリンクを,いったん園部研の中継プログラム(CGI = Common Gateway Interface形式)にアドレスを渡してからブラウザにたどらせる形態を採用しています.わざわざそうしている理由は,園部研で研究用にこのデモのアクセスログをとるためです.
 実際に商用化する際は,広告から広告されているサイトへのアドレスへの直接のリンクをはる標準的な方法が採用できます.

[特許について]

 キーリレー広告は園部研が特許申請中の技術です.疑似広告サーバのプログラムは公開しておりません.もし本文書をヒントに実現方法を思いついて独自のコーディングで実現されましても,本技術の特許請求の範囲に属して権利問題が発生する可能性があります.ぜひ園部研とのビジネス提携をご検討ください.

[商標について]



 
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- 最終更新日 5323日前: 2010. 5.27 Thu 17:44
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