2001年9月11日,台風15号の直撃を受けました.たしか風速34m/秒の最高記録が出たのが,11時20分. ちょうどそのとき,駅では時速120kmの電車ならぬ雨風がホームにはいってきて,横殴りに吹き荒れていました.出る出ると待たされた満員の電車はとうとう出る見通しがなくなりました. 自宅に戻りかけた私は,歩道橋の上で猛烈な雨風の全面攻撃を受けて体が吹き飛ばされそうになりました.ドーンと飛んだら怪我するしかないので満身の力で脇の円柱にしがみついていました.1分位でめがねがどこかになくなりました,時速120kmの風はまるで疾走する車のように,弱まることを知りません.そこに5分いたのか10分いたのか分かりません…….さらに強まるかもしれなかったので,一瞬のスキに近くの建物に逃げこんで,助かりました. この日はあちこちで木が倒れたり折れたりして,屋根がはがれて落下した駅さえありました.なくなっためがねは,父が歩道橋の下から探し出してきてくれました. 翌日駅に行ってみると,列車案内表示がこのように見事に壊れていました.回路に水がたくさんはいってしまったのでしょう. 発光ダイオード(LED)は故障しにくいといわれますが,その制御回路は故障しやすいですね.改良の余地があるのではないでしょうか.列車案内表示の一部が点灯しっぱなしになったり色が変わったりという故障は,あちこちで見たことがあります.でもこのときの壊れ方は,ご覧のとおり生き残っている画素がほとんどなく,それまで見た中でいちばん酷いものでした. この台風の来た9月11日,アメリカでは同時多発テロが起こり,その後も炭疽菌事件や日本のBSE事件が続発しました.恐ろしい月でした.
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